BLOSSOM(ブロッサム) ベジタブルディッシュ 2A

この作品にはジョージ ジェンセンらしいアール・ヌーヴォースタイルの曲線美、有機的な構造、動植物のモチーフ使いなどの特徴が生かされています。また、ジョージ ジェンセンらしく蓋のトップ部分とハンドルを中心に装飾が施されています。　

ブロッサム ベジタブルディッシュ 2Aは、ジョージ ジェンセンが得意とするマグノリアのつぼみがデザインされており、ブランド設立当初から今もなお根強い人気を誇ります。作品に用いられるマグノリアのつぼみのモチーフは、5月という月の象徴として捉える日本美術から影響を受けています。ジョージ ジェンセンのデザインのモチーフに使われるぶどうの房と同様に。マグノリアの花はブランドの美しいシンボルとして認知されています。

メタルスピナーと呼ばれる専門職人の作業は、一枚のシルバーシートに膨らみをつけてボウルと蓋を模っていくことからはじまります。その次に、彫金師の手により花の装飾の下に鎚目を入れていきます。彫金師が蓋にハンマーを入れている間に銀細工師がディッシュに鎚目を施していきます。最終的に作品が仕上がった時に蓋とディッシュの表情が同じになるように、二人の職人が足並みを揃えながら作業を進めます。

銀細工師が蓋のトップ部分にひとつづつピースを載せながら、デコレーションしていきます。ハンマーを当てるたびにシルバーが伸びるためピースごとにバラつきが出るものの、1mmの誤差でさえ蓋と本体が合わなくなってしまうため細心の注意を払います。ハンドルにデザインされた21個のマグノリアの花が印象的です。