ゴブレット 532C

ワインゴブレット 532は、ハラルド ニールセンの控えめで様式的な装飾とシンプルを併せ持つデザインを感じられる作品です。ワインカップ 532は、どことなく伝統を感じさせるエレガントで、厳格なアール・ヌーヴォーの流れを汲むような槌目が施されています。　　　　

もうひとつのハラルド ニールセンの有名なデザインは、1930年に制作されたピラミッドコレクションのティーとコーヒーセットで、この作品は槌目がなく、ワインゴブレット 532以上にアール・デコの流れを汲んでいます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ゴブレットとベース、そして棒状のパーツは、職人が専用の機械で熱を当てながら繰り返される手順を踏んで成形していきます。ゴブレットはシルバーのシートから作られます。銀細工師がゴブレットに槌目を付けている間、彫金師はベースに槌目を付けていきます。連携して槌目を付ける作業は一体感を与えるために重要なことです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

銀細工師がすべてのパーツを集め、組み立てていきます。ゴブレットの真下にある脚とビーズが付いた小さなパーツは、銀細工師が磨いて完璧に仕上げた後に取り付けられます