GRAPE(グレープ) トレー 296

1918年に制作されたアール・ヌーヴォースタイルのハンドル付きラウンドトレーに施されたぶどうの装飾が、ジョージ ジェンセンの自然に対する敬愛を物語っています。

ホロウエア制作の中でもトレイは忍耐を要するため、銀細工師の誰もが出来る事ではありません。作品を作れるようになるまでに見習い期間の4年以上の歳月がかかると言われており、厳しい鍛錬を経てようやく熟練の職人になります。

シルバーは軟らかい素材のため、模りをして部品を付けただけでは型崩れを起こすため、銀細工師が何度もハンマーで打ち耐久性を出します。理想的な硬さを得るために5、6種類のハンマーを曲線に当てながら少しづつ打っていくために、長い製作時間を要するのです。